世界市民記者フォーラム
● 開催日時:2005年6月23日(木)〜6月26日(日)
● 開催場所:COEX国際会議場
● 宿泊:オークウッドプレミア、ベストウェストン江南ホテル
● 主催:オーマイニュース
▲世界市民記者フォーラムの趣旨
「オーマイニュース」は2000年2月22日、「すべての市民が記者だ」とのモットーを掲げ創刊され、
今や約3万8000人が市民記者として登録している。その中には世界各地で活躍している外国人市民
記者が約300人含まれている。
インターネットの特性を生かしたオーマイニュースの市民記者制は、かつてニュースの消費者にとど
まっていた一般市民をニュースの生産者に転換させたという点で、全世界のメディアから注目を集めて
いる。米国、日本、台湾など世界各地では、オーマイニュース・モデルを自国に取り入れるケースも現
れている。
世界の言論学者は、このような市民参加型ジャーナリズムが世界中に広がり、21世紀のジャーナリ
ズムの中核になるだろうと評価している。そこで、「オーマイニュース」は、世界の市民記者が直接参加
する「第一回世界市民記者フォーラム」をソウルで開催し、市民参加型ジャーナリズムの発展に貢献し
たいと考えている。
▲世界市民記者フォーラムの目的
● 世界約50カ国で活躍している「オーマイニュース」の市民記者約200人(外国人市民記者
100人、韓国人市民記者100人)が、汀大国・韓国の首都ソウルに集まり、市民記者としての生
活や「より暮らしやすい地球の実現に向けた世界ネチズン(ネットワーク市民)の役割」につい
て話し合う。
● 世界各国の市民参加型インターネットメディアのモデルを互いに交換し、市民参加型ジャー
ナリズムの現状と今後のあり方について話し合う。模範モデルの発表や出身地域別の円卓
討論、全体討論などを通じて「世界市民記者宣言」を発表する。
● 韓国人市民記者と世界市民記者が3日間の出会いを通じて、互いの文化を交流して相互理
解を深める。韓国人市民記者にとっては「世界市民」としての自らの役割を考える契機となり、
外国人市民記者は韓国と韓国のネチズン文化への理解を高める。
● 世界市民記者はフォーラム期間中、ソウルと韓国の主要なIT(情報技術)関連企業を訪問し、
「IT大国・韓国」を体験する。テクノロジーの発展が、人間のコミュニケーションをどのように変
えることができるのか直接体験する。
● 世界50カ国から参加した市民記者は、フォーラム期間中に討論した市民参加型ジャーナリ
ズムの発展方向と韓国での「IT現場体験」などを、自国の言語とメディアを通じて世界に広く
知らせる。また、オーマイニュースの韓国版と英語版サイトにも関連記事を載せることによっ
て、地球レベルでの市民参加型ジャーナリズムの一層の発展に貢献する。
▲世界市民記者フォーラムの概要
● 開催日時:2005年6月23日(木)〜6月26日(日)(3泊4日)
● 参加人数:300人
-世界50カ国のオーマイニュース市民記者100人
-韓国人のオーマイニュース市民記者100人
-世界各国の市民参加型メディア関係者20人
-言論学者などメディアに関心のある一般参加者50人
-その他、国内外の取材記者30人
● 開催場所:COEX国際会議所
● 宿泊 ニオークウッドプレミア、ベストウェストン江南
● 主催:オーマイニュース
▲市民参加型メディアのリーダー招聘講演者
● エリック ミュラーWikinews創始者
:何千人ものネチズンが執筆と編集を行う百科事典「Wikipedia」で有名なウィキメディア財団が、
今度はそのシステムをニュースに適用させる試みをスタートさせた。「Wikinews」は、誰でも
記事を投稿でき、一度掲載された記事は、誰でも再び編集できる運営システムを採用し、
記事の客観性を維持する。オンライン編集システムが市民参加メディアの究極の姿になるだ
ろうか、関係者からその筈えを聞く。
● 竹内謙JanJan社長
:「JanJan」はオーマイニュースをモデルに、2003年に日本で創刊された市民参加型インタ
ーネット新聞。竹内謙社長がこれまでの成果と新たな跳躍のビジョンを紹介する。
● 田畑信太郎ライブドアニュースチーム長
:有名ポータルサイト「ライブドア」がブログサービスを変形させ、市民参加型ニュースサービス
である「ライブドアPJニュース」をネット上で提供している。オーマイニュースをベンチマーク
したこの試みは、社会的発言を行うことに消極的な日本のネチズンの間でどのような成果を
上げているのか。
● クライドベントリー米ミズリー大学言論学部教授
:学術プロジェクトの一環として「ミズリーアン(Missourian.com)」という市民参加型の地域コミ
ュニティメディアを立ち上げ、研究を続けているベントリー教授がこれまでの成果を紹介する。
● ジェレミーイーガスMinneap01isStarTribune記者
:米ミネソタ州で「The Twin Cities Daily Planet」という市民参加型メディアの創刊を企画して
いるジャーナリストのジェレミーイーガス氏を招醸して、コミュニティメディアに市民参加を取り
入れる方法について討論する。
● ニールサーマン英国シティ大学教授
:BBC,英国ガーディアン紙など英国の主要メディアもやはりインターネット部門を大幅に強化
している。英国の既存メディアは、どのように市民参加型メディアへの変身を図っているか。
ニールサーマン教授を招碑してこれまでの変化について聞く。
● リュ・ヒヨンオSKコミュニケーション代表
:韓国のミニホームページサービス最大手の「サイワールド(Cyworld)」を運営するSKコミュ
ニケーションのリュ代表を招碑し、サイワールドの現況とサービス方式について聞く。
● Chia−Hao Hsu「オーマイニュースインターナショナル」市民記者
:台湾のインターネットメディアの現況について発表。
● 呉連銭(オ・ヨンホ)オーマイニュース代表
:38000人を超える市民記者が参加する世界初の市民参加型メディアを成功させ、世界の注
目を浴びているオーマイニュースのオ・ヨンホ代表が、これまでの成果と今後のビジョンを紹
介する。
▲模範的な市民記者の活動事例の発表
韓国市民記者
● カン・インギュ氏:米国留学中のカン・インギュ氏はメディアを分析する記事などを寄稿してい
る。
● コ・テジン氏:韓国の中小都市で自営業を営んでいるコ・テジン氏は政治コラムを書いてい
る。
● キム・ヘウォン氏:平凡な主婦としての日常について記事を寄稿している。
● リ・ボンリヨル氏:ある半導体会社のアシスタントマネージャーとしての生活や韓国社会につ
いて記事を寄稿している。
世界市民記者
● Alex Krabbe(ドイツ)、Ana Maria Brambila(チリ)、NguyenNgocTmng(ベトナム),
Omid Habibinia(イラン/ベルギー)、Chia Hao Hsu(台湾)など計5人
その他
● オーマイニュースの読者から510万ウォンを超える原稿料をもらって話題を呼んだ「下着屋
のアジュンマ(おばさん)」リ・ウンハ氏を紹介する。
▲世界市民記者の招聘手続き
● 外国人市民記者のうち、公募招聘の締め切り日である6月5日までに、少なくとも5つ以上の
記事が「薪ニュース(編集部の検討を経て正式にニュースとして配信されるもの)」として選
ばれた市民記者を対象とする。
● 参加を申し入れる市民記者が招待予定人数を上回る場合、記事の貢献度や市民記者として
の活動などを評価して選定する。
● 「オーマイニュースインターナショナル」の発展に様々な側面から貢献した市民記者を優遇
する。
● 地域別予想招待者:北米(10)、南米(5)、欧州(20)、日本(7)、アジア(10)
▲世界市民記者フォーラムのボランティア30人募集
● 韓国人市民記者を対象に通訳ボランティア30人を募集。
● 英語が得意で、オーマイニュースの市民記者制に対する理解が必須。
通訳ボランティアは、世界市民記者と韓国人市民記者と3人一組になって、主要日程を同行(一部
はフォーラムだけ参加)
▲世界市民記者フォーラム行事日程
6月23日(木)
世界市民記者の出迎と初めての出会い
フォーラム参加者登録:ベストウエストン江南ホテル
● ホテル到着:仁川空港からKALリムジンNo.3でノボテルホテル下車
● 参加者のフォーラム登録 二名札交換、「グループ」の指定
● 宿泊室の割当及び鍵の受取:ツインルーム使用
● プログラム冊子、記念品、観光案内冊子の受取
19:00−21:00:歓迎リセプション、付近の韓国食堂
● オ・ヨンホ代表主催。
● 市民記者及び主要講演者参加。
22:00−24:00:グループ別集会
● グループ員紹介とアイスブレーキング
● グループリーダーの選出
● フォーラム全日程の紹介
6月24日(金)
午前〜夕方:世界市民記者、「IT大国韓国」と出会う
世界市民記者と韓国人市民記者、そして主要な招鴇者達が世界の先端を走る韓国のITインフラとテ
クノロジーを見学し、今後のメディアの行方について模索する。オーマイニュースを誕生させた韓国の
インターネットインフラと有・無線通信機器等の最先端技術に関する見学を行い、ユビキタスによってネ
チズンの生活が具体的にどのように変化するのか見る。
07:00−09:00朝食
09:00−11:00KoreaIT Fam Tour一午前ツアー
● 韓国の情報通信部ユビキタスドリーム館(2回に分けて入場/30分毎)
11:00−12:00オーマイニュース編集局見学
12:00−13:00李明博(イ・ミヨンバック)ソウル市長訪問
● 李明博(イ・ミヨン/くック)ソウル市長との昼食会
● 昼食の時間にソウル都心再開発プロジェクトに関するプレゼンテーション
● 李明博ソウル市長の案内で清渓川(チヨンゲチヨン)復元事業の現場をツアー
13:00−16:00サンスン電子の製品館及び歴史館
● サンスン電子水原(スウォン)事業所にある「サンスン製品館」と「歴史館」を見学する。
● 2組に分けて見学する。
16:00−18:00
● 世界市民記者の特別インタビュー
夜の部:世界市民記者、韓国人市民記者と出会う(1)*COEXグランドボリューム
韓国人市民記者100人と在韓外国人市民記者50人が開幕式に出席する。その後、オーマイニュー
スのオ・ヨンホ代表や主要招碑者が「インターネット時代の世界市民記者の役割」について討論する。
市民記者は滞在期間中に行う取材の素材などについて、出身地域別のグループに分かれ討論する。
(韓英同時通訳あり。オーマイニュースの韓国版と英語版サイトでインターネット生中継。)
19:00−19:30
● 開幕式:世界市民記者入場及びオーマイニュースの紹介映像を上映
● オ・ヨンホ代表の開幕挨拶
● 陳大湊(ジン・デジェ)情報通信部長官の特別講演:「ユビキタス社会とメディアの未来」(英語)
● 在韓外国人市民記者50人、韓国人市民記者100人が追加合流
● 司会:キム・ジンヒオーマイニュース記者(韓国語)、ジョン・キヨル牧師(英語)
19:3ひ−20:00
● 晩餐会
20:00−21:00
● 文園現(ムン・ククヒヨン)ユハンキンバリー代表が、「より暮らしやすい地球の実現に向けた市民
記者の役割」について発表した後、グループ別に円卓討論を行う
● リ・ボンリヨル市民記者の事例発表及びグループ別円卓討論(グループ別討論結果の発表)
● Alex Krabbe世界市民記者(ドイツ)の事例発表及びグループ別円卓討論(グループ別討論結
果の発表)
● Ronda Hauben世界市民記者(米国)が、ネチズンの由来について10分間発表
● その他:「下着屋のアジュンマ(おばさん)」リ・ウンハ氏、最年少・最年長市民記者など紹介
● 各テーブルに通訳ボランティアを配置し、韓国人市民記者と世界市民記者とのコミュニケー
ションを支援
21:0ひ−22:00
● 宿泊先のホテルへの移動:貸切バスで移動
● グループ別集会、就寝
6月25日(土)
午前〜夕方:世界の市民参加型メディアのリーダーと会う *COEX国際会議室402号
まず、オーマイニュースをはじめ、世界の市民参加型ジャーナリズムの流れをリードしている2主要
なインターネットメディアの代表たちが各自のビジネスモデルを紹介し、互いの長所、短所について比
較分析する。二つ目のセッションでは、オーマイニュースの6人の市民記者が、市民記者になって自分
の生活がどのように変化したのかについて語る。
07:00−09:00朝食及び会場への移動:4台の貸切バス及びホテルシャトルで移動
09:00−09:50世界の主要な市民参加型インターネットメディアのパネル討論(1):Business Perspective
● エリック ミュラーWikinews創始者とミン・キョンジンオーマイニュース国際部次長が市民参加
型メディアのモデルを発表した後、パネル討論及び質疑応答を行う
● 司会:カン・インギュ市民記者
10:00−10:50世界の主要な市民参加型インターネットメディアのパネル討論(2):Academic Perspective
● クライド・ベントリー米ミズリー大学言論学部数授とジェレミーイーガスMinneapolis Star Tribunne記者
が、それぞれ進めている市民参加型メディアの実験を発表した後、パネル討論を行う
● ニールサーマン英国シティ大学教授が、BBCなど英国の既存メディアの市民参加型メディア
実験に関する研究結果を発表
● 司会:ユン・ヨンチヨル延世大学新聞放送学科教授
11:00−11:50世界の主要な市民型インターネットメディアのパネル討論(3):Asian Perspective
● 竹内謙JanJan社長、田端信太郎ライブドアニュースチーム長、Chia−Hao Hsリオーマイニュ
ース市民記者(台湾)が、アジア文化圏における市民記者モデルの導入可能性についてそれ
ぞれ発表した後、パネル討論を行う
● 司会:カン・ジウンオーマイニュース国際部記者
12:00-13:00 昼食:「0’Kim’s Bräuhaus」(食券提供)
13:00-13:50 市民記者を語る(1)
● オーマイニュースの韓国人市民記者3人が、自らの経験を各10分間発表
● ソン・ナクソンオーマイニュース「ニュースゲリラ本部」本部長の進行で、オーマイニュースの
市民記者養成プログラムについて質疑応答を行う
● 司会:ハン・ナヨンオーマイニュース市民記者
14:00-14:50 市民記者を語る(2)
● オーマイニュースの外国人市民記者3人が、自らの経験を各15分間発表
(Omid Habibiani(イラン),Nguyen Ngoc Trung(ベトナム),Ana
Maria Brambila(ブラジル))
● 司会:Todd Thacker「オーマイニュースインターナショナル」記者
15:00-15:30 韓国ネチズンを語る
● 韓国のミニホームページサービス最大手の「サイワールド(Cyworld)」を運営するSKコミュニ
ケーションの愈賢午(リュ・ヒヨンオ)代表が、ミニホームページを通して見た韓国ネチズンのコ
ミュニケーション形態を発表する
● 司会:ミン・キョンジン国際部次長
16:00-18:00 韓国のドットコム産業(インターネット企業群)ツアー
● 韓国ポータルサイト最大手の「ネイバー」の社屋の見学及び運営の現状に関するプレゼンテ
ーション
● 2組に分けて見学
● 韓国人市民記者は、別のプログラムに参加
夜の部:世界市民記者、韓国人市民記者と出会う(2)
世界市民記者は閉幕式でフォーラムの成果をまとめ世界市民記者室言文を採択する。
19:0か21:00閉幕式及び世界市民記者の夜:「韓国の家」
● オ・ヨンホ代表の閉幕挨拶及びフォーラム評価
● キム・ゾンミン韓国観光公社社長の挨拶及び「Dynamic Korea」広報
● 晩餐及び余興プログラム:食事中に韓国の伝統音楽の演奏
● 韓国人市民記者が合流
21:00−22:00出身地域別市民記者集会:ベストウェストン江南ホテル
● 地域別に市民参加型ジャーナリズムの活性化方策について討論
● 世界市民記者の名簿を相互交換
● 歓送パーティー
6月26日(日)Wrap−up and Farewell
4日間の日程をともにした韓国市民記者のボランティアたちは、パートナーの市民記者と今後も交流を
続けていくために連絡先を交換する。
09:00−10:00 朝食及びWrap up
lO:00〜整理及び帰国
● 世界市民記者はノボテルホテル前で仁川空港行きKALリムジンNo.3で空港へ移動